アーツ&クラフツ展2009/08/10 00:33

下のポスターがやたら目立つなあ
行こう、行こうと思いつつなかなか出掛けられなかった「アーツ&クラフツ展」を見て来ました。
どうやら似たような時期にもう一つの「アーツ&クラフツ展」が日本を巡回していた様子。むこうはイギリスとアメリカが中心らしいのですが、こちらの方は「ウィリアム・モリスから民芸まで」というのがサブタイトルでした。
民芸運動はアーツ&クラフツ運動から出発してる訳じゃないはずだけどなあ、と思いつつも、目指すところに共通点は多そう。
今では,身の回りのほとんどの物が良くデザインされていて、それが当たり前のようになっています。今の我々は、アーツ&クラフツにしろバウハウスにしろ「それ以後」から出発していて、それらは古典のようになっていますが、「それ以前」の人々にとって、そのような運動が勃興した時の新しさはどんな印象だったのか、それをもっと実感したいもの。
いわゆるビフォア・アフターの比較が出来る展示があると良かったなあ。
いつだったか、チャールズ・レニー・マッキントッシュが19世紀末に開催していた展覧会のインテリア写真を見たことがあります。そこには補足資料として当時の高級(と言われた)インテリアの写真が一緒に載っていましたが、あれは説得力がありました。
オットー・ワグナーの家具は始めてみましたが、良かった。
彼の家具に限らず、展示されている家具を見ていると力学的工夫というか、そういうものが看取できて面白い。
今の子供連中はデジタルなものに囲まれて育って行くけど、いつかある日、アナログなものの価値を再発見、なんてこともあるかも。

参加するクラシックコンサート2009/08/23 02:51

会場内の撮影が出来なかったので、不思議な写真
静岡県の袋井市まで足を延ばして、吉田イツコさんの「バリアフリーコンサート」に行ってきました。今回はピアノ演奏だけでなく視覚芸術のコラボレーション。前半では花の写真のシリーズが、後半ではサンサーンスの「動物のお祭り」をモチーフにした切り絵が動きのある映像として舞台後ろのスクリーンに映し出されてました。
バリアフリーコンサートとは、小さなお子さんや障害のあるお子さん達が気兼ねなく参加することが出来、声を出したり動いたりしても「良いんじゃないの?」という、そんなコンセプトのコンサート。ジャズやポップスじゃなくて、クラシックでこういうスタイルというのが素晴らしい。時には観客からの手拍子もあって、まさにライブ。写真と切り絵も子供達は喜んでました。
今年の5月に長野県の茅野市で行われた同じテーマのコンサートでは、円形舞台を囲むスクリーンにマルチ映像で映写されたとのこと。そっちは参加出来なかったのが残念でした。
会場は「袋井市月見の里学遊館・うさぎホール」。この建物は各種のワークショップ を活動の中心にしているユニークな施設で、楽しい思い出作りができそうでした。
体験型というのが良いですね。