その迫力、尋常にあらず・・・桜井浜江展2008/11/08 01:30

壁の看板もでかいけど作品本来の持ち味は表現出来ていないなあ
一宮方面に仕事で出かけて、時間があったので、三岸節子記念美術館に立ち寄りました。新聞で、桜井浜江展の広告を見て気になっていたので、行ってみたという訳です。
私にとっては、未知の作家でしたが、作品を見てその迫力に圧倒されました。展覧会のキャッチコピーに「その迫力、尋常にあらず」とありますが、まさにその通り。
おおらかでしっかりした存在感のある作品が並んでいるのだろうなあ、三岸さんの作品とうまく調和しそうな感じ、などと新聞の記事、写真から想像していたのですが、そんな予想は吹き飛びました。
「樹」の連作などは、樹皮のテクスチャーを表現するのに、あえて絵の具にひび割れを作っていますが、絵の具がめくれ上がっているところもあり、さらに剥落している部分まである凄まじさ。大きさも200号ぐらいある中での無鉄砲とも思われるような手法。それでいて全体には、風雪に育まれて来たような落ち着きが漂っています。
枯れたように老いて行く、なんて言葉は関係ない世界でした。絶筆になった作品も「意欲」に満ちた印象でした。ああいう力強さは男には真似出来ないんじゃないかと思うことしきり。
元気を充電させていただいたような気分でした。
そんなことを考えながら見ているうちに時間がなくなってきて、三岸さんの作品は、自画像だけを見ました。あの作品には、一度見たら忘れることが出来ない不思議な力強さがあって、これを見るために再訪したくなります。
もっと見たかったけど「原始、女性は太陽であった」という言葉を思いながら館を後にしました。

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